パルスオキシメーターは指先や耳朶にセンサーを取り付け、動脈血中の酸素飽和度と脈拍数を非侵襲敵に測定できる装置です。

血液の色を測定することで、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの割合を求め酸素飽和度を測定しています。

酸化ヘモグロビンは酸素が血液によって運搬されヘモグロビンと結合したものです。それに対し、還元ヘモグロビンはヘモグロビンが酸素を放出した状態のものです。

 

 <パルスオキシメーター装置について>

・機器本体とセンサー部に分かれています。
・センサー部は2種類の光を出す(赤色光*と赤外線*)を出す発光部(発光ダイオード)と、この光の強さを受ける発光部が指を挟んで向かい合うような形になっています。
*赤色光:還元ヘモグロビンが強く吸収されます。
*赤外線:酸化ヘモグロビンが強く吸収されます。
・センサーは再使用型やディスポーサブル型があります。測定部位や患者様の体格によって使い分けます。
・ディスポーサブル型は粘着テープで固定する仕組みになっています。再使用型より体動で測定位置がずれて測定しにくくなることがほとんどありません。
・ 脈拍数も同時に測定することが出来ます。

センサー部の構成


<目的・適応>

・ 鎮静薬使用時のモニタリング
・ 麻酔中のモニタリング
・ 術後等の重症患者のモニタリング
・ 人工呼吸器装着昼や離脱後のモニタリング
・ 睡眠時無呼吸症候群の検査のためのモニタリング
・ 低酸素血症を起こす可能性がある場合、起こしている場合のモニタリング

<正しい測定が困難な場合>

・ ショック状態の場合
・ 脈波モニターで脈波がほとんど見られない場合
・ 色素沈着をしている場合
・ 低体温、血管収縮、低心拍出量の場合

<パルスオキシメーター使用前の準備>

① 機器本体とセンサー部が同一メーカーであるか確認します。
・メーカーが違うものを接続して使用すると熱傷事故の原因となります。
② センサー部に血液などの汚れがないか確認します。汚れが付着している場合は拭き取ります。
③ 健常者の指でSpO2が98~100%であることを確認します。
④ マニキュアは除去します。
⑤ 強い日差しのところではセンサー部に強い日差しが当たらないようにします。
・ センサー周囲に強い光がある場合や正しく装着されずに隙間があり外部からの光が入る状況の場合は、外の光が受光部で感知され測定値に誤差が出てしまいます。

<センサー部装着時の注意点>

① 指や爪の汚れ、濃いマニキュアは落とします。
・光をさえぎる異物があると、正確に測定できません。
② 拍動の乏しい手や足で測定しません。
・脈波が計れない手足の指に装着しても測定できません。
③ 自動血圧計を測定している腕の指先に連続モニターとしてのプローブの装着は避けます。
・血圧測定のたびに測定が出来なくなります。
④ 動脈圧モニターを装着している腕の指先で測定しません。
⑤ プローブや機器本体の点検をします。
・バッテリーや電池の有無、プローブの汚れの有無、ケーブルの破損の有無等を点検しておき、日頃から即座に使用できるようにしておきます。
⑥ プローブを連続装着時には装着部位の皮膚状態に注意します。
・発赤・水泡が出来ていないか観察します。

<パルスオキシメーター使用中の注意点>

① 波形や表示値に異常がないか確認します。
② パルスオキシメーターと心拍数モニターの示す数値が一致しているか確認します。
③ 末梢血管が収縮しているとセンサーが脈波を捕らえにくいため、別の場所でセンサーを装着します。
④ センサー装着部位に熱傷や圧迫壊死を起こしていないか確認します。
⑤ ショック時の血管攣縮、低体温、低血圧などでは脈波が捕らえにくく正確な値が測定できません。そのため、パルスオキシメーターに頼らず血液ガス測定等に切り替えましょう。
⑥ 慢性呼吸不全患者様の場合は、基準値との比較よりも患者様の日頃の値と比較します。

<パルスオキシメーター使用後の管理>

① 機器本体、再利用型センサーの場合はセンサーの発光部、受光部に汚れがないか破損がないか点検します。
② 汚れがある場合は拭き取ってから片付けます。