沐浴は新生児が沐浴槽やベビーバスを使用して入浴する皮膚の清潔保持方法です。新生児は新陳代謝が活発で大人の2倍の発汗量があります。そのため、新生児の身体を清潔にし、全身の新陳代謝を促すために毎日沐浴する必要があります。しかし、沐浴は新生児や乳児にとって体力を消耗するため、沐浴前の全身状態の観察や沐浴所要時間に注意する必要があります。

<目的>

・ 全身の清潔を保ち新陳代謝を促します。
・ 血液循環をよくします。
・ 全身を観察します。
・ 生活リズムを確立します。

<沐浴禁忌の場合>

・ 新生児の体温が37.5度以上の場合
・ 頻回に嘔吐する場合
・ 哺乳力が弱く活気がない場合

<注意事項>

・ 沐浴室の室温は25度前後に設定します。
・ 隙間風が入らないようにします。
・ 授乳前後30分以内は避けます。
・ 沐浴時間は5分程度にします。
・ 湯温は夏は38度前後、冬は40度前後にします。
・ 沐浴中に全身状態の観察を行います。

<必要物品>

・ 沐浴槽
・ 温度計
・ 石鹸
・ 湯おけ
・ ガーゼ2枚(胸の上に掛ける用1枚、洗う用1枚)
・ バスタオル
・ オムツ
・ 着替え
・ 綿棒
・ ブラシ
・ 臍処置が必要な場合は臍処置物品

<手順>

1、 新生児の状態を観察します。
・ 全身状態や哺乳時間を考慮します。
2、沐浴室内環境を整えます。
・ 室温25度前後で隙間風が入らないようにします。
・ 沐浴槽に38~40度のお湯を準備しておきます。
3、必要物品の準備を行います。
・ 衣類⇒肌着⇒オムツ⇒バスタオルの順番にセットしておきます。
・ 沐浴槽周囲に自分の手の届く範囲に石鹸や湯桶、ガーゼを準備します。
4、 手洗いを行います。
5、 新生児に沐浴する声かけを行います。
6、 新生児を裸にします。
7、 胸の上にガーゼを広げます。
8、 左手で親指を人差し指で新生児の頭頚部を保持します。右手は新生児の股の間から手を入れ臀部を掌で保持するように固定します。
9、 まず足先から臀部にかけてお湯に浸けていきます。
10、 全身が浸かったら、臀部を保持していた右手を離します。
11、 右手で洗う用のガーゼを固く絞って人差し指に巻きつけるようにして顔を洗います。
・ まず目頭から目尻に向かって拭きます。片目ずつ拭く面を変えます
・ 左右に分けて、数字の3の文字を書くように額から頬上部、小鼻、頬下部、顎の順で拭いていきます。

新生児

 

12、 頭部を洗います。
・ 頭部を湯に浸けます。
・ 右手で石鹸を泡立てて洗います。
・ 洗い流します。
13、 頚部を洗います。
14、 上肢、手を洗います。
・ 肩から手首にかけて新生児の上肢を指で掴んで回転させるように洗います。
・ 新生児は手をずっと握っているため汚れが多く付着しています。
・ 新生児の手掌から指先に向かって指を入れると新生児の手が開きやすくなります。
15、 胸腹部を洗います。
・ 右手で円を描くように洗います。

淋浴

16、 下肢を洗います。
・ 大腿から足先に向けて足を包み込んで回転するようにして洗います。
17、 後頚部、背部、臀部を洗います。
・ 新生児の腋の下に右手を入れます。
・ 新生児の後頚部を支えていた左手と腋の下を支えている右手で新生児を挟むようにして自分の右前腕に新生児の顎を乗せ、背部が上にくるようにします。この時、新生児の顔がお湯に浸からないように注意します。
・ 新生児の腕を自分の右腕にかけて新生児を保持します。
・ 左手で石鹸を泡立て洗います。
18、 外陰部を洗います。
・ 前から後ろに向かって洗います。
・ 鼠径部は密着していて汚れがたまりやすいためしっかり洗いましょう。
19、 沐浴槽の上がり湯にしばらく浸けます。
20、 左手で後頚部、右手で臀部を支えて湯から上げます。この時胸にあてていたガーゼはずします。
21、バスタオルで全身を拭きます。
22、オムツをします。
23、衣服を着せます。
24、外耳の掃除、整容をします。
25、片付け、記録を行います。