看護師が一番「辞めたい!」と思うのは1年目だと言われています。

仕事にまだ慣れていない看護師に対して「しごき」の慣習は未だ根強いものがありますし、若さを理由にこき使われることもしばしばです。

実際にどれくらいの看護師が1年目で辞めているの?

 

日本看護師協会が行った調査によると、1年目に辞める看護師の割合は7.5%となっています(2013年度)。

同2012年度の調査では7.9%の看護師が離職しているため、概ね7~8%の看護師が実際に離職しているという結果になりますね。

年に約50000人前後の看護師が新たに誕生している点を考えると、約4000人前後の看護師が1年以内に辞めているという計算になります。

 

都道府県によって離職率は倍以上違う

 

7.5%という離職率はあくまで全体の平均値です。

実際には勤務条件によって大幅に離職率が異なります。

県別離職率を見てみましょう。

 

北海道東北地区

 

 県名  2013年度新卒看護師離職率  2012年度新卒看護師離職率
 北海道  5.0%  5.7%
 青森県  4.5%  6.7%
 岩手県  6.1%  5.6%
 宮城県  8.9%  8.0%
 秋田県  3.2%  5.2%
 山形県  5.0%  4.6%
 福島県  6.9%  11.0%

 

関東地区

 

 県名  2013年度新卒看護師離職率  2012年度新卒看護師離職率
 茨城県  6.5%  9.9%
 栃木県  10.6%  9.1%
 群馬県  7.8%  5.9%
 埼玉県  6.4%  8.5%
 千葉県  7.9%  8.4%
 神奈川県  8.1%  8.8%
 東京都  9.6%  8.4%

 

中部地区

 

 県名  2013年度新卒看護師離職率  2012年度新卒看護師離職率
 新潟県  4.4%  4.4%
 富山県  4.4%  7.1%
 石川県  4.7%  4.4%
 福井県  5.5%  1.4%
 山梨県  7.9%  5.4%
 長野県  4.6%  6.7%
 岐阜県  9.5%  6.4%
 静岡県  3.7%  6.8%
 愛知県  7.1%  7.6%

 

近畿地区

 

 県名  2013年度新卒看護師離職率  2012年度新卒看護師離職率
 三重県  4.6%  7.3%
 滋賀県  5.3%  5.5%
 京都府  5.7%  6.7%
 大阪府  10.2%  9.6%
 兵庫県  8.6%  10.8%
 奈良県  6.1%  4.2%
 和歌山県  8.8%  10.5%

 

山陰・山陽地方

 

 県名  2013年度新卒看護師離職率  2012年度新卒看護師離職率
 鳥取県  5.9%  3.9%
 島根県  5.1%  6.3%
 岡山県  6.9%  7.5%
 広島県  8.2%  8.5%
 山口県  10.0%  9.2%

 

四国地区

 

 県名  2013年度新卒看護師離職率  2012年度新卒看護師離職率
 徳島県  6.7%  8.7%
 香川県  10.1%  9.6%
 愛媛県  10.9%  8.5%
 高知県  4.7%  13.7%

 

九州地区

 

 県名  2013年度新卒看護師離職率  2012年度新卒看護師離職率
 福岡県  7.9%  8.9%
 佐賀県  6.5%  4.3%
 長崎県  9.8%  10.1%
 熊本県  6.5%  7.5%
 大分県  5.0%   5.1%
 宮崎県  7.0%  7.9%
 鹿児島県  3.9%  5.8%
 沖縄県  7.3%  5.1%

 

年によっても多少の割合の違いはありますが、東京や大阪と言った大都市の離職率の高さが目立ちます。

これらの大都市での離職率は、新卒は勿論常勤の看護師も非常に高くなっており、

東京都(2013年度) 14.6%

大阪(2013年度) 13.9%

となっています。

常勤の離職率が低い地域は新卒の離職率も低い傾向にあり、秋田や福井などは常勤の離職率もそれぞれ6.8%、6.9%と低くなっています。

 

病院規模による違い

病院の規模によっても離職率は大きく異なります。

 

 病床数  2013年度新卒看護師離職率  2012年度新卒看護師離職率
 20~99  12.9%  11.8%
 100~199  10.0%  10.6%
 200~299  8.4%  9.3%
 300~399  6.8%  8.3%
 400~499  7.2%  7.8%
 500以上  6.9%  6.7%

 

小さい病院程新卒離職率は高い傾向にあるようです。

ギリギリの人数でやっていることが多いため、新人教育にさける人員がいないということかも知れません。

 

1年目で辞めることの是非

3年は我慢した方がいい。

これは誰もが一度は聞いたことのあるセリフだと思います。

どの病院も1年目の看護師には少し厳しめに接します。

なぜなら命を扱う仕事だからです。

目の前の患者さんは看護師の成長を待っていられない事態かも知れない。

後輩看護師を教育するのは、自分自身の仕事をしながらなので大変です。

大抵の場合、先輩看護師は新人が憎くて厳しくしている訳ではないのです。

とはいえ、転職をした方が良いケースもあります。

そしてそういったケースは年々増えてきているように思えます。

理由はブラック病院の増加です。

 

⇒ブラック病院勤務体験談

 

大都市程ブラック病院の数は多くなります。

それは、労働力の確保の容易さがブラック病院の存在を後押ししているからに他なりません。

辞めてもまた雇えばいい。

ブラック病院の経営者はそう思っています。

しつけと虐待は違うように、教育とイジメは違います。

一般企業では就職後1年以内に辞めると第二新卒と言ってどちらかというとネガティブなイメージになりますが、良くも悪くも看護師は不足しているため、転職先に困ると言うことはありません。

辞めようか悩んでいるなら転職エージェントに相談してみるのも良いでしょう。

 

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