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病院にお見舞いに行く時、演技がよくないとされているものがいくつかあります。

根がつくといけないという鉢植えなどは有名ですが、中には定番とされているものの中にもお見舞いの品としては実はよくないものもあるんです。

そこで、今回は現役ナースであるHさんにお見舞いの品に適さない品々について語ってもらいましょう。

 

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140368s皆さんは、病院にお見舞いに行く時、何かお見舞いの品を持って行きますか。お見舞いに行く機会は頻繁にあるわけではないので、実際に行く時に悩んだりすると思います。一般的なお見舞いの品としてイメージするような典型的なものには、実は適さない品だったという場合もあります。今回は、一般に縁起が悪いとされているもの、衛生面から適さないもの、管理面から適さないものの3つに分けてご紹介します。

 

 お見舞いとして持って行くと縁起が悪いとされているもの

 鉢植えの植物

鉢植えの植物は根っこがあることから、「根付く」=入院が長引くことを連想させてしまうため、縁起が悪いとされるお見舞い品の代表と言えます。

 花の種類(菊)

菊は仏壇やお葬式の時に備える花ですので、死を連想させてしまうと言われています。

 花の種類(椿)

椿は、花が枯れる過程で、花は散らないのに首の部分からポトリと落ちてしまうため「首が落ちる」イメージがあり、不吉とされています。椿に限らず、首から落ちる花はありますので、購入する際には花屋に確認が必要です。

 花の種類(シクラメン)

シクラメンは名前だけの問題ですが、「死」「苦」を連想させるため、お見舞いには不適切と言われています。シクラメンだけでなく、数字の「4」「9」も不吉とされていて、病室の番号にも用いないようにしている病院もあるくらいです。

 花の色(白)

白い花は、お葬式を連想させるため縁起が悪いと言われています。

 花の色(赤)

赤い花は、血を連想させるためお見舞い品として適さないと言われています。
後述しますが、このように植物は不吉なものを連想させるなどの理由でお見舞いとして不適切とされることもありますが、最近では衛生面からお見舞い品として禁止している病院もありますので、注意が必要です。

 

 パジャマ

パジャマは寝る時に着るものですから「寝付く」というイメージから、病気を悪化させる・長引くことを連想させてしまい、縁起が悪いと言われています。イメージだけでなく、パジャマ・タオルなどは、病院によっては最近(契約によるかもしれませんが)、アメニティとして使用できる場合もありますし、病棟内に洗濯機があり、数着あれば大丈夫な場合もありますので、持って行く際には確認が必要かもしれません。

クシ

櫛も、シクラメン同様に名前の問題で「苦」「死」を連想させるということから、不適切と言われることがあります。ただ、患者さん(特に女性)などは櫛を生活で使用することも多いため、あまり意識されていない印象があります。病院のアメニティにはブラシしかないことも多いですので、イメージを重視されない方には喜ばれる可能性も高いです。「クシ」として渡さなければ良いのではないかと思ってしまいます。

 

 衛生面からお見舞い品として適さないもの

 鉢植え・花束などの生花

 

花には緑膿菌やアスペルギルスというカビの一種が付着しています。また、生花を保存するために花瓶に入れておきますが、水のあるところは緑膿菌が繁殖します。緑膿菌もアスペルギルスも特別な菌ではありませんが、抵抗力が弱くなっている患者さんや、手術後などで傷口のある患者さんが、花瓶などに触れたり、菌が落下した机などに触れ、その手で口や傷口を触れて感染する危険性があると言われ、最近では生花の持ち込みを禁止する病院も増えてきています。

 ぬいぐるみ

普通の生活環境では、どんなに綺麗にしていてもホコリなどが溜まりますよね。病院も例外ではなく、上から下にホコリが落下して溜まっていきます。ぬいぐるみにホコリが付くと完全に取ることは不可能ですし、ダニが繁殖する場合もあり、喘息や呼吸器系が弱っているような患者さんの症状を悪化させてしまう可能性があります。

 生もの・賞味期限の書かれていないもの

病院で提供される食事は、カロリーや成分の制限が管理されている以外に、抵抗力の弱くなった方でも食中毒にならないよう、提供時間も限られていますし、生ものは提供されません。食事がとれない患者さんに好みの食べ物を差し入れる場合などは、生ものは避け、賞味期限の書かれたものが良いでしょう。もし理由があり差し入れる場合は、病院のスタッフに確認してからが良いと思います。

 

 管理面からお見舞い品として適さないもの

 果物

果物盛合せをお見舞いで持ってくるというシーンをドラマで観ることがありますが、現実には病室で果物を剥いて食べることはほとんどありません。ナイフもお皿も貸し出していない病院がほとんどだと思いますし、剥いたとしても患者だけでは食べきれないこともあります。家族にも面会時間がありますので、患者の食べたい時に食べれるとは限りません。持って帰るとしても、果物は熟すのが早いので、家族が持って帰る頃には食べごろを過ぎている、ということも多いです。家族が付き添っている、個室で道具が揃っているなどの情報が把握できていない状態で、果物丸ごとを差し入れてしまうと困らせてしまうかもしれません。もし、どうしても果物を持って行きたいのであればカットされた果物やゼリーなどであれば手間がかからず喜ばれると思います。

 賞味期限の短い食べ物が大量に差し入れられる

前述しましたが、賞味期限の短い食べ物は、衛生面の問題があります。少量であれば、患者が数日で食べられるのですが、時折一人で食べきれない量の場合も見受けられます。家族によっては忙しくて毎日お見舞いに来れない場合もありますので、量のあるものは期限が長いものを意識して選んであげてください。

 かさばるもの

病室の中で、荷物を保管できる収納はかなり限られた部分しかありません。個室でない限り、お歳暮のような箱に入ったお見舞い品は保管する際に困ることがありますので、注意が必要です。時折、床に置かれていることもありますが、病院の床は様々な菌や土足による土埃などで非常に汚い環境ですので、収納部分に保管できる大きさのものが良いと思います。

 お見舞金

お金は一番邪魔にならないと思って、お見舞金を持ってこられる方も多いですが、患者さんの状態によってはトラブルの元となる可能性があるということを知っていただきたいです。患者の意識がはっきりされていて自分で貴重品の管理が出来る方は問題ないのですが、認知症や意識障害がある方、寝たきりの患者さんへのお見舞金は紛失・盗難の危険性があるのです。
病院内では盗難が少なからず発生しています。患者の家族や面会者を装って金品を盗む犯罪者が入ってくることがあるからです。犯罪者が狙うのは、意識障害がある患者さん、寝たきりの患者さんの貴重品ですので、患者さんの状態によってはお見舞金を置いていくことは非常に危険な行為と言えますよね。意識のはっきりした患者さんには最高に嬉しいお見舞いの品だとは思うのですが…。

 

⇒お見舞いとして持っていきたい品々