看護師が求人を探す際、最も多く利用されている手段の1つがハローワークです。

日本看護協会の平成24年度調査によりますと、再就業をした看護師14.0万人のうち、5.1万人、すなわち全体の30%以上がハローワークを利用しています。

今回はそんなハローワークを利用して看護師求人を探す際のメリットとデメリットについてみていきましょう。

ハローワークで看護師求人を探すメリット

 

ハローワークを利用する際のメリットには以下のような点があげられます。

 

 

・小規模病院や診療所などの情報は他の手段に比べて豊富である

・良い担当者がつけば良い転職ができる

・最近では看護師専門の担当者を配置する自治体も増えてきている

・履歴書の書き方などを教えてくれる場合もある

・非正規の情報も豊富にある場合もある

 

後述いたしますが、ハローワークは各自治体が運営するものになっており、各事業所ごとにサービスの質の差が激しいといえます(これは転職サイトやナースセンターなどにも言えますが)。

ハローワークで看護師求人を探すメリットで最も大きいのは小規模病院や診療所などの求人が豊富であるという点でしょう。

この点は後述する最大のデメリットとも表裏一体なのですが、ハローワークへの求人は無料で出せ、また地域に密着しているため転職サイトなどには掲載されていない求人も多く抱えています。

また、担当者が良い場合の満足度は比較的高く、中には少数ではありますが民間の転職サイト以上の満足度を獲得している担当者もいます。

さらに、厚生労働省の意向を受けて現在では看護師専門の担当者を設けているところもあり、比較的スムーズに話が進む自治体などもあるようです。

*2016年現在では絶対的少数です。ハローワークは看護師の為の機関ではなく広く国民の為の職業安定所であることはきちんと理解しましょう。

こちらも自治体によりますが、履歴書の書き方などを教えてくれる自治体もあります。

*看護師対象ではなくあくまで一般的な添削・対策講座になります。

そして、大きなメリットともいえるのがパートタイムや派遣といった非正規の求人情報も豊富である点です。

非正規の案件はできるだけ採用コスト・労働コストを下げたい医療機関が利用する手段ですので、採用コストの低いハローワークとの相性は非常に良いわけです。

 

ハローワークで看護師求人を探すデメリット

 

続いてハローワークを利用するデメリットについてみてみましょう。

 

 

・ブラック病院などの医療施設に就職する可能性が飛躍的に高まる

・求人そのものを自分で探さなければならない

・日程調整・条件調整や面接など1人ですべてをやらなければならない

・給与など諸条件の良い案件は基本的に少ない

・サービスの質の差が自治体によって大きく違う

・サービスの質は民間に比べると大きく劣る

・看護師専門ではないため担当者に知識が乏しい

・混んでいる、とにかく混んでいる

先述したように採用コストが低いということは、ブラック病院などが頻繁に利用できる仕組みが整っているということでもあります。

 

関連:ブラック病院で働くという恐怖

ハローワークで求人を募集する理由は、大体が採用にコストを割きたくないからです。

ブラック病院は採用コストを極限まで下げることで成り立っています。

すぐに職員は離職しますが、すぐに補充できるため労働条件の改善などはしないわけです。

現在看護師の離職理由の1位は肉体・精神を壊してしまうことによるものです。

参考:看護師の離職理由第1位とは?

サービス残業をはじめとした過酷な労働を課すブラック企業及びブラック病院は国の政策によって作られていることを誰も否定はできないでしょう。

ハローワークで求人を探す際は、自力で探さねばなりません。

これは民間の転職サイトと大きく違う点です。

数ある求人の中から、条件や直感などで転職先を探すため職場見学などは自分でせねばなりません。

個人的には職場見学をしないで就職をするのは危険であると思っているため、転職をする前に絶対に職場見学をするべきだと思っていますが、個人で申し込んでも断られる可能性が高く、病院で行っている職場見学会などは作られたものであるものが多いといえます。

また、日程調整や条件調整なども自分でやらなくてはならないため、ハローワークでは就労しながらの転職活動をするのは大変難しいといえるでしょう。

ハローワークは公共の職業安定所であるため、基本的には失業した人に対する支援を目的として作られています。

ですので、就労しながらの転職活動には不向きです。

さらに、公共の施設であるが故に民間の業者よりもサービスの質は落ち、また自治体による差が激しいことも覚悟しなければなりません。

民間の転職サイトでは面接の手配・同行などは当たり前ですし、転職後のフォローをしてくれるところもありますが、ハローワークでは当然のごとくそのようなサービスは行っていません。

そもそも看護師専門の転職機関ではありませんし、基本的には就業先のことなんて何も知りません。

ですので、ギャンブル的要素が非常に高くなるといえます。

そして何より、自治体によるのかもしれませんが、ものすごく混んでいます

ハローワーク側の慢性的な人度不足もあり2~3時間待ちは当たり前ですし、場合によってもっと待たされることもあるでしょう。

看護師であるあなたを優遇してくれる転職サイトとベルトコンベアーに乗せられ量産品のように数いる求職者の1人として扱うハローワーク、あなたならどちらを選びますか?