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夜勤のない福祉施設で働きたい。

そう思う看護師の数は年々増えているのだそうです。

そうは言っても福祉施設で働くというイメージをもちにくい方もいらっしゃることでしょう。

そこで今回は「福祉施設で働く看護師の一日」について福祉施設で働く看護師Hさんに記事を書いていただきました。

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福祉施設の看護師って、どんな仕事をしているの?と思っている方は多いのではないでしょうか。病院で勤務しているときには、施設の看護師の仕事内容を知る機会は少なかったように思います。

急性期病院で勤務していたときには、日々の業務の忙しさで、患者さんの話をゆっくりきく機会もなかなかもつことができず、日々の業務をこなすことで精一杯の状態でした。学校で学んできた中での看護と、看護現場でのギャップを大きく感じていました。

お年寄りの方とコミュニケーションを図ることが好きだったこともあり、急性期病院から転職し、有料老人ホームで勤務することになり、コミュニケーションをとりながら関わる仕事ができるようになりました。

現在転職を考えている看護師の方や、福祉施設の看護師の仕事についてもっとどんなことをしているのか知っていただきたいと思います。

そこで、老人福祉施設の介護付き有料老人ホームでの看護師の1日の仕事をご紹介したいと思います。

介護付き有料老人ホームでは、主に介護士、介護福祉士、看護師が勤務しており、施設長、事務職、生活相談員、ケアマネージャーなどがいます。日勤帯には看護師が勤務していますが、夜勤帯には介護士などのみの勤務となっている施設が多いです。そのため看護師は他の看護師と交代でオンコールの電話当番がある施設もあります。日勤帯や、早番、遅番などのように勤務形態がある施設もあります。

病院と大きく違うのは、介護の施設であるため治療を目的としているのではなく、入居者様の生活の場ということです。主体で勤務しているスタッフは介護士(ヘルパー)のため

看護師は介護士が行えない医療行為を行うことと、内服薬の管理、入居者様の健康管理が主な業務となっています。

介護士と一緒に働くことになるため、コミュニケーションと、職員への技術指導、知識の提供が必要となり、学習会の開催なども行っています。

入居者の人数にもよりますが、勤務している看護師は1日2~3名ほどです。

常勤の看護師が主にリーダーとしての全ての判断を行う役割を担い、業務を遂行します。

1日の流れ

 

8:20 出勤   情報収集 当日受診予定者の準備

8:30 全体申し送り 夜勤介護士や、施設によって異なりますが夜勤帯にも看護師を配置している施設では、看護師からの申し送りを受けます

8:40 入居者の昼の内服薬の準備

入居者それぞれの薬事情報箋(内服薬の説明書)と照らし合わせて内服薬の確認

をします。

9:00~9:30

入浴前のバイタルチェックを行います。

介護認定度により違いますが、週2~3回の入浴があるため日替わりで入浴する入居者が違います。看護師だけでバイタルチェックが間に合わない場合には介護スタッフと協力してバイタルチェックを行い、入浴の可否判断を行います。

9:30~11:00

入浴後の入居者の全身観察を行い、褥瘡や湿疹などの有無のチェックを行います。軟膏類の塗布を行い、状態の観察を行います

傷などがある場合には処置を行います。

 

経管栄養の入居者の準備と注入

状態観察の必要がある入居者のバイタルチェック

痰の吸引の必要がある入居者の吸引など

11:30~12:30

配膳と、自分で食事を口まで運べない方の食事介助・昼食後の内服薬を介護スタッフとダブルチェックしてから与薬をします

経管栄養の方の食事終了後内服薬の注入・使用した器具の洗浄

12:30~13:30

お昼休み 職員専用の食堂や部屋があり他の職員と時間を交代で昼食をとります。介護現場に必ず1人は看護師が残っているように交代で1時間の休憩をとります。

 

13:30~ 残っている処置などを行う

夕食時の内服薬の準備・確認

月に2回ほど嘱託医師や、提携病院医師の訪問診療がありますので往診がある場合には、入居者の状態変化の報告内容をまとめて準備します。

往診医からの指示変更の確認と、処方内容の確認を行い記録します。

 

15:00~状態観察の必要がある入居者のバイタルチェック

痰の吸引の必要がある入居者の吸引など

 

16:30~

介護・看護記録に記入します。

17:00~

全体申し送りをします。夜勤のスタッフに必要とされる内容を伝達します。

片づけ

17:30 退勤

 

1日の流れとしては上記のようになります。

病院のように、医師がオンコール体制で常駐しているわけではありませんので、臨時で病院受診をする必要があるかどうか、または報告をしたほうがよい状態であるかという判断を看護師が行う必要があります。それにはそれぞれの入居者の既往歴や、現病歴をしっかり把握しておく必要があり、看護師の観察力と判断力が必要になります。

急な容態変化の場合には、救急車を要請したり、場合によっては看護師が臨時受診に付き添うこともあります。

急な状態変化の場合などには、非常に多忙な状態になることもありますが、老人ホームの看護師の業務は病院と比べ医療的な処置も少ないです。

また、介護職員や、他職種とのコミュニケーションはとても重要であり、良好な人間関係を築き、施設の看護師として信頼関係を構築していくことができます。

入居者様の隣に座って、訴えや話をゆっくり傾聴することもでき、それが入居者様の安心した生活を送ることにつなげていくことができます。

有料老人ホームでの仕事は比較的定時に退勤することができ、時間外仕事も少ないです。また、日勤帯のみの仕事が多いため、子育て中の看護師などに適していることもお薦めです。

 

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