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国が変われば制度も変わる。

お隣韓国と日本の看護師制度にはどのような違いがあるのでしょう?

韓国在住のナースMさんにその辺りを記事にしていただきました。

 

 

 

● 韓国の医療

093735s韓国も日本と同じく個人医院、病院、総合病院、大学病院とあります。
各地方に、病院はありますが、精密検査や手術となると、私が住んでいる地方からは釜山市が近いので、釜山市の大きな病院へ受診することとなります。
医療レベルは、ソウルや釜山など都会では、日本のように高いです。
基本的に地方の病院は軽い病気、そして、経過を見ていけばいい状態の患者さんが入院されているようです。大きな治療はソウルや釜山などの都会の病院で行われ、地方の病院に転院して戻ってきます。
そして、地方の病院は言い方が悪いかもしれませんが、先進的な医療を提供する状況ではないので、少しでも困難が伴いそうな病気であれば、紹介状を記入するので大きな病院へ行ってくださいとなる傾向があります。
地方の病院で手に負えないのであれば、迅速に大きな病院へ紹介となるのは、早期治療を行う上でも、良いことですね。

 

● 姑の入院での体験

私が韓国へ引っ越す直前まで、県立病院へ働いていたこともあり、韓国の看護師ってどんなだろう!?って、姑の外来受診へ 付き添って行った時も、姑の入院に伴っての来院時、どうしても看護師の方々の仕事ぶりに目を光らせて興味を持って見てしまいます。
姑も、地方の病院から長女や次女の住んでいる市の病院へ転院しましたが、家族の対応は慣れていて、自家用車で点滴をしながらの移動でしたが、とまどうこともなく、私はただただ後ろから、付いていくだけでした。
比較的、日常的に韓国では病状の変化や家族の都合によって転院をしているから、家族の対応も慣れたものなのだと感じます。
個室は日本と同じ感じでした。大部屋は、6人部屋となっていて、2ヶ所の病院を見たことがありますが、1人に対するベッド周囲がとても狭いです。
1ベッドづつ、ベッド下には荷物入れ兼、椅子兼、付き添い人ベッドがありました。でも、縦の長さは長いけど、横の長さは狭く、荷物入れ兼、椅子兼、付き添い人ベッドを出して座ると、狭さで患者さんも、面会者も身動きができない感じでした。
入院患者さんの立場になって考えてみると、隣との間隔が近く、息づかいも伝わってくる、そんな距離でした。
隣りの患者さんの咳やくしゃみなど、しぶきが飛んでくる距離に感じました。
韓国でMERSが猛威を奮って、どんどん伝播が広がった原因の1つにもなるんじゃないかと思います。
そして、動けるうちの入院はいいのですが、トイレ半介助、入浴半介助、食事半介助以上のレベルとなると、家族が付き添って身の回りの世話を行います。
私の姑の場合は、半介助要状態となった時、病院から連絡があり、みなそれぞれ、子育てや家庭があり、家族の付き添いが不可能であったので、付き添い人を雇って世話をしてもらっていました。
そして、韓国では付き添い人が1つの職業として定着しています。
看護師は検温、注射や輸液管理などの医療行為のみで、排泄介助、オムツ交換、洗面、入浴介助、食事介助などの生活全般の介助は、家族または、付き添い人がすることとなります。
日本の看護師は、完全看護なので医療行為はもちろんのこと、身の回り全般の世話 まで全て行います。
韓国の看護師は医療行為のみを行っていればいいのだから、仕事の負担は少ないかもしれません。
私が、日本の看護師はバイタルサインチェックや、輸液管理などの医療行為の他に、オムツ交換、入浴介助、食事介助、入院生活に必要な全ての日常生活援助を看護師が行うんだと伝えると、日本の看護師は大変だ!!!

 

看護師がそんな行為までするのかと韓国人から驚かれました。そして、私自身、日本の看護師と、韓国の看護師の仕事内容の大きな違いに驚きを隠せませんでした。
医師より、姑の病状説明を何度か受け、急変時の延命処置をしない方向での意思表示をしていました。いよいよ、1ケ月ももたないだろうという時、病室も大部屋の6人部屋から、1人スペースがもっと狭くなって、1階の12人部屋へ移動、日本の病院では見たことのないタイプで、オープンフロアに寝たきりの患者さんが集められた感じでした。
急変時の延命処置を希望しない旨の最終確認が、看護師の方からありました。しかも患者さん方がおられるオープンフロアで説明があり、書面へサインをするようにと言われしました。
私的には、オープンフロアに入院されている患者さんに、私達の話しの内容が聞こえてしまうではないか。。。患者さんが不安になってしまうではないかと、ヒヤヒヤしました。
看護師からの口頭説明は、治療を希望されるのであれば、大きな病院へ紹介、転院し治療が可能ですが、受けられますか!?延命治療はせず、自然の経過でいいですか!?と。。。
最終的な確認、人の生命の終わりをどの様に過ごすのか!?家族の意思を何度も確認することは、家族にとってつらいことではあるけど、家族の死を受け入れる準備期間として、結果的に死に対する、受け入れ準備が少しできやすいのかな!?とも思いました。

 

● 入院されていた方がお亡くなりになると

私の目が点になって驚いたことが、お亡くなりになると、同じ施設内に葬儀場があることです。
入院されている方々が、そろそろ自分の寿命が終わりとなるのが近いかとなった時に、待ってましたとばかりに、同じ病院内に葬儀場がある!!!
韓国って、なんて無神経な国なんだ。。。と当初感じましたが、それも何度も 見るうちに慣れてしまいました。
そして、落ち着いて考えた時に、葬儀場などへの移動の手間は省けるし、理にかなっているのかなと。。。気の短い傾向がある韓国人だからこそ、韓国ならではの、ありありですね。絶対日本では、受け入れられない体制ですね。

 

● 韓国の看護師免許取得には

3年制が多いですが、高校卒業後、専門大学へ通い、国家試験に合格する必要があります。
日本にある、準看護師制度が韓国にもありました。
日本のように、高校に通いながら、看護の勉強も行い、準看護師試験に合格にて取得可能です。
丁度、私の知り合いの娘さんが高校で準看護師免許を取得されました。日本で言う正看護師になるためには、必ず上の学校へ行かなければなりません。
もし、日本人で日本の看護師免許のある方が韓国で看護師として働きたいとなった時には、韓国では日本の看護師免許では通用しません。韓国の看護師国家試験を受け、合格する必要があります。