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日本看護協会の調べによると例年常勤看護師の離職率は10%前後、新卒で8%前後となっています。

この数値は2007年度の12.6%に比べると下がっていると言えますが、依然他の職業に比べて比較的高い数値であると言ってよいでしょう。

この高い離職率の裏にある理由とは、一体どのようなものなのでしょうか?

 

夜勤が多い病院程離職率は高くなる

 

日本看護協会の調査によると、看護職員の一か月の夜勤時間は、72時間越えが全体の30%となっており、80時間を超える割合は17%になるそうです。

そして72時間超の看護職員の割合が50%を超える病院での常勤看護師の離職率は約13%と平均よりも高めであるという調査内容が得られています。

これはすなわち、夜勤の多さが看護師の転職理由として大きなウェイトを占めているということが言えるでしょう。

基本的には、看護師の夜勤時間は72時間以内という要件が入院基本料の算定要件で定められているのですが、3割以上と比較的高い割合で守られていないということが浮き彫りになっています。

現在夜勤の多さで悩んでいる方は、夜勤の少ない病院に転職をするか、夜勤の全くない職場で新たな生活を行うことを視野に入れても良いと思います。

私の知り合いにも夜勤を頑張り過ぎて精神的な疾患を患ってしまった方がいます。

私がこのサイトを作ろうと思ったきっかけでもあるのですが、人間というのは無理が過ぎると壊れてしまい、一度壊れてしまうと元に戻るのにはそれ以上の期間がかかってしまいます。

 

夜勤の少ない職場・全くない職場

 

夜勤の全くない職場は2つ存在しています。

1つは介護施設での勤務です。

我が国の高齢化をうけて、介護施設での看護師求人は激増しています。

介護施設には基本的に介護福祉士などの介護スタッフがいらっしゃるので、看護師の夜勤は基本ありません。

 

⇒看護師が介護施設で働くメリット・デメリット

 

もう1つは美容外科クリニックです。

こちらは保険対象外の施術を中心に行うということもあり、昼間だけの営業をしているクリニックがほとんどです。

お給料の良さや評価制度などから人気が高い職種となっていますが、如何せん採用が厳しいという側面があります。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

⇒看護師の平均年収はいくら?

 

一般の病院やクリニックにはやはり夜勤はつきものです。

ただ、夜勤の少ない職場を選ぶことは出来ます。

どうやってそんな職場を選ぶの? という声が聞こえてきそうですね。

実際問題、どの病院がどれくらい夜勤や残業が多いかなんて、外からではよくわからないですよね?

同じ病院内でも違ってしまっていますし、なんとなくではわかっているようで、入ったら全然違ったということもあり得ます。

そんな時に強い味方になってくれるのが「プロの転職エージェント」です。

基本的にプロのエージェントは各病院やクリニックに関する情報を持っています。

一体どうやってそんな情報を得ているのでしょう?

それは、以前にその転職エージェントが所属する転職サイトを利用した人からのヒアリングによってです。

よい転職エージェント程転職した後も転職者の面倒をよく見てくれるものだと言われる所以はこういった所にあります。

実際に体験した人の声ほど信憑性のあるものはありませんね?

ですので、夜勤の少ない職場で働きたい場合は転職後の面倒見のよい転職エージェントの所属する転職サイトを利用するのが良いと言えます。

 

 

 

看護師の離職率は地域差が激しい

 

常勤看護師の平均離職率は先述致しました通り10%前後ですが、地域差が非常に大きいという調査結果が出ています。

2011年度に日本看護師協会が行った調査によれば、離職率の最も高い地域は大阪の14.3%次点で東京の14.2%となっており、全国平均を大きく上回っています。

基本的には都市部での離職率が高くなる傾向があり、上記2大都市の他では神奈川、千葉、兵庫、京都なども平均を大きく上回る結果となりました。

一方、最も離職率の低い地域として、島根県の6.0%次点で岩手県の6.3%が挙げられます。その他富山や福井と言った北陸や東北、四国などで比較的離職率が低い傾向にあります。

こういった地域での看護活動をしたい場合は「看護のお仕事」という転職サイトを利用するのがお勧めです。

看護師転職サイトの中でも随一と言えるほどの守備範囲を誇り、かつ各地域での情報収集に余念がありません。

地方での看護師転職をする場合は登録しておきたいサイトです。

 

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規模が大きい病院程離職率が下がる傾向がある

 

特にこの点は新卒の看護職員に顕著だと言えます。

20~99床までの規模の病院での新卒看護師の離職率は11.2%であるのに比べ、500床以上の規模の病院では6.7%となっています。

常勤看護職員に関しましても、20~99床の離職率は13.3%、100~199床の離職率が12.3%であるのに加え、500床以上では10.4%と規模が大きくなればなるほど離職率が低くなる傾向にあります。

これは教育に対しての手厚さの違いがあるとも言われています。

人数が多ければ多い程上級看護師は後進の教育に時間を割けます。

人数が少ないと、不十分な教育のまま現場に立たねばならず、新人看護師などは特に自信を喪失してしまいがちです。

これは、看護師に限った話ではなく、日本全体にこの傾向が強く見られます。

仕事量が多い為に本来教育に回るはずの上級職員が現場で仕事をせねばならないため、技術の伝播がうまくいかないのです。

 

5大転職理由

 

看護師の転職理由としては

・人間関係

・給与

・結婚・出産

・配偶者の転勤

・夜勤や残業でのストレス

が5大理由だと言われています。

他にも都会で働きたい、逆に地方で働きたい、看護師以外の仕事をやってみたい、なんとなくなどさまざまな理由がありますが、基本的にこの5つに集約されると言えるでしょう。

上司に無視され続けた方もいれば、残業や夜勤続きで体調を崩してしまった方もいると思います。

看護師は依然女性が9割を占める職業です。

そのため、結婚や出産、配偶者の転勤などについて行くために転職または退職を選ぶ人も多いでしょう。

それでも、実は一番多い理由は「給与面」だと言われています。

欧米と違い、日本社会は本音と建て前の文化だと言えます。

また、給与をはじめとしたお金の話をすることは忌避すべき事柄だと小さい時から刷り込まれているということもあり、ほとんどの方が給与面で転職したということは公言しません。

それがよいか悪いかは別ですが、基本的に人間関係が悪くても、多少仕事がきつくとも、人は簡単に仕事を辞めません。

それは、給料をもらっているからです。

同じ仕事をして年収が100万円違うとしたらどうでしょうか?

どちらか選べるなら100万円多い方を誰だって選ぶと思います。

先述したように、規模の大きい病院程離職率が低いのは、やはり給与面を含めた待遇がよいからであると言えるでしょう。

それが悪いことだとは私は思いません。

人の人生は一度きりです。

満足のいく人生を誰もが全うしたいと思うのではないでしょうか?