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大学病院では高度な医療を行っているため、就職するには敷居が高いイメージがあります。ここでは、大学病院で働くメリット・デメリットを一般病院との違いから具体的に紹介していきます。

大学病院で働くメリット

まず、大きなメリットとしては教育機関であるため、看護技術や看護展開の方法をしっかり学べること、キャリアアップできるという点にあります。

入職後は必ずプリセプターがつきます。

そしてOJT委員という各病棟に現任教育委員がいます。

また、卒業後1~3年目に対して教育制度が設けられています。

入職後3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年で看護過程の展開、看護技術の習得について、看護研究について等のそれぞれ目標が定められています。その目標に沿ってプリセプターやOJTから指導を受け評価していきます。

看護技術に関しては、全体研修や技術練習を行う物品をそろえた部屋などが用意され、技術を練習できる環境にあります。看護研究に関して、勤務年数によって病棟で発表する機会があり、たくさんの意見を聞くことができます。また、勉強会や研修が多く、たくさんの知識や看護事例を学ぶことが出来ます。

また、キャリア開発のためにラダーを導入しているところが多く、ラダーに沿って自己申請し、評価を行って病院内でステップアップをしていきます。そして毎年、個人や部署でそれぞれ目標、計画を立てます。年度末には成果発表を行い、個人や組織として成長する機会があります。

そして、1~3年目の教育を受ける立場を経験後には、看護師を教育する立場へとかわっていきます。また、大学から看護学生が実習を行います。そのため、働きながら教育するということを学ぶことが出来ます。

大学病院では一般病院よりも認定看護師や専門看護師が多数在籍しています。そのため、難しいケースを抱えたときに、認定看護師や専門看護師に相談しアドバイスを受けられる機会があり、より専門的な知識を学ぶことができます。また、認定看護師や専門看護師に興味がある方は、実際に仕事内容を知ることが出来ます。リエゾン看護師が在籍しているところでは、看護師として職場でうまく行かなくなったときの悩みを相談できる環境にあります。

そして、一般病院とは違い診療科が数多くあります。そのため、転職をしなくとも異動を行うことで自分の働きたい診療科に異動することが可能です。また、一般病院よりも症例の少ない疾患の患者様、難しい治療を必要とする患者様を対象としているためより高度な医療、器械の導入をしています。そのため最新の医療知識を知ることが出来ます。

 

デメリット

 

デメリットとしては研修や勉強会、委員会などが多くプライベートが少なくなるという点にあります。一般病院の中では、研修に参加することも仕事の一環として給料が支払われるところもあります。しかし、大学病院では自らの勉強として、学会発表の準備や勉強会の資料作りがあります。

また、医師にとっても教育機関であるため研修医や医師が多く在籍しています。そのため一般病院では看護師が行うことも大学病院では医師が行うことがあり、技術を使用する頻度が少なくなります。

そして、検査や手術の件数が多く業務が忙しいです。また、時期によって看護業務の傍ら、実習生の指導を行うのでさらに忙しくなります。

このように大学病院では、業務が忙しく、プライベートの時間は少なくなりますが、看護についてより深く学びたい、スキルアップしたい、看護の指導も経験したいという方には多くの学べる環境があります。

 

ここが知りたい!?

 

次に、大学病院で働くにあたっていくつかの疑問がわいてくると思います。

 

まず、出身校による待遇の差はあるのかについてです。大学病院は大学に付属して設立されています。そのため、その大学出身者が多く在籍する傾向にあります。また、実習先としても使用されています。そのため、出身校の方の方が、電子カルテの見方や物品の場所といった使い勝手がよくわかるということがあります。しかし、勤務を始めて慣れてしまえば皆同じです。待遇の差もありません。

次は、新卒者と転職者の割合はどのようかについてです。病棟や入職年にもよりますが、圧倒的に新卒者が多いです。8割程度の方が新卒者として入ってきます。そのため、転職者にもプリセプターはつきますが、実践力としてみなされることが多いです。

そして休暇や休み希望についてです。勤務希望もきいてもらえ、有給休暇や夏季休暇の取得も出来ます。

最後に大学病院に転職するためにすべきことについてです。転職される方はたくさんの看護技術を身につけていると思います。大学病院では高度な医療や知識を必要とする患者様が多数おられ、また、急変することが珍しくありません。そのため、疾患の知識はもちろん病態生理、医療機器の使用方法についてしっかり勉強し直しておくとよいと思います。そしてエビデンスに基づいた看護を求められます。看護過程の展開方法について、もう一度勉強しておくことをお勧めします。