かんごし..ギブス固定は主に骨折や関節の疾患、アキレス腱断裂時に手術ではなく保存療法を行う場合に、医師の指示のもと行われます。

準備するもの:ストッキネット、ギプス包帯、綿包帯、バケツ、防水シーツ

手順:①バケツに微温等(40℃前後)を準備します。

②ギプスを巻く患部の下に防水シーツを敷きます。

③ストッキネットを患部に被せます。(最後に折り返しを行うので両端に10cm程度の余裕を持って被せてください)

④ストッキネットの上から綿包帯を巻きます

⑤医師の指示の太さのギプス包帯を温等につけ、包帯から気泡が出なくなるまで両手で握ります。(微温等につけたまま)

⑥医師にギプス包帯を手渡し、医師が巻行します。患者様はただでさえ患部に痛みを伴っている中、ギプス巻行の間動かされるのは苦痛なうえ、自力で患部を挙上し続けるのは困難です。なので看護師はその間患肢を支える介助を行います。また、ギプスが乾燥し硬化するまで3~5分程かかりますので、硬化するまでの間は巻行したギプスが変形しないよう患肢の安静を守る事が必要です。

⑦ギプス巻行後、ストッキネットの両端を表側に折り返します。 (固定部以外の関節運動でギプス両端部位に皮膚が当たって皮膚トラブルを起こすことがあるので、皮膚を保護する目的で折り返します)

⑧最後に患者様に当たり感や末梢の痺れの有無、上肢ならば手指・下肢ならば足趾の底背屈動作がしっかり行えるか、知覚鈍麻がないかを確認してください。その他循環状態(チアノーゼや冷感がないか)、皮膚トラブルの有無も合わせて観察して下さい。

観察・看護のポイント:患部に骨折が伴っていればその部位は自然と腫れます、ギプスで固定後に腫脹が悪化しないように患部の挙上・安静・クーリング等の処置が必要です。

また、車いすや松葉杖を使用し自力でトイレや洗面が行える患者様もいるかと思います。

そういった場合腫脹の悪化を防ぐには患者様の協力も不可欠です。

患部を必要以上下にさげていると腫脹が強くなってしまうため、臥床時はもちろん座位時にもなるべく高く上げていてほしい事や、安静・クーリングの必要性も十分に説明する必要があります。

手指の掌握運動や足趾の底背屈運動が腫脹の軽減につながる事も指導が必要です。

ギプス巻行直後に確認した痺れや当たり感の有無も腫脹の程度の変化によって、いつ出現してもおかしくはありません。時間毎の観察・症状の確認は徹底して下さい。