皮内注射とは表皮と真皮の間に薬液を注入する方法です。

1目でわかるこの記事の内容!

<目的>

・ ツベルクリン反応やアレルゲンテストといった抗原抗体反応を調べる場合にs実施します。
・ 感受性テストのために実施します。
・ 吸収を遅くして薬の効果を長時間聞かせたい場合に実施します。

 

<必要物品>

・ 医師の指示に基づいた注射箋

・注射薬

・アルコール綿(アンプルカット用)

・注射器(皮内反応用のもの1mlまたは2ml)

・注射針(26~27G)

・トレイ

・医療廃棄物用容器

・アルコール綿(患者様消毒用)またはヒビテンを浸した綿(アルコール過敏症の患者様用)

 

<手順>

1、 患者様の準備をします。

・ 患者様にこれからどのような目的で注射を実施するか説明し承諾を得ます。意識のない患者様にも声かけを行います。

2、 衛生学的手洗いを実施します。

3、 必要物品を準備します。

① まず、医師の指示に基づいた注射箋で準備した注射薬が間違いないか(氏名、 薬物名、用法、量、投与時間、投与方法、患者様のアレルギーの有無)を確認します。ダブルチェックが望ましいです。特に準備薬剤は準備時、注射器に吸う前、注射器で吸い上げた後3回チェックすると良いでしょう。

② 注射針の包装を3分の1程度はがし不潔にならないように注射器に接続します。
このとき針先の断面とメモリが一致するように接続します。

③ アンプルをカットします。アンプルの上部を持つかアンプルの上部を指先ではじいて薬液をアンプルの下に落とします。アンプルネックをアルコール綿で消毒します。
アンプルネックに表示されている●マークをアルコール綿で覆いマークを上にして反対方向に折ります。このときガラス片が混入しないように注意しましょう。

 

④ 注射器で薬液を必要量吸い上げます。注射器をアンプルの口元において吸引し薬液が減るにしたがってアンプルを少しずつ横に傾けていくと吸引しやすいです。

⑤ 注射器を垂直に立て一度内筒を引きます。こうすることで注射針内にある薬液を外筒内に落とし適切な液量を調節できます。

⑥ 注射器を軽く指ではじき、薬液を吸い上げるときに混入した気泡を筒先に集めます。このときはじく振動で注射針を飛ばさないように注意しましょう。注射針と注射器の接続をしっかりしておきましょう。

⑦ 内筒を押して空気を押し出し必要な薬液量に調節します。

4、 患者様に氏名を名乗ってもらい本人であることを確認します。意識のない患者様はネームバンドで確認します。

5、 注射部位を消毒します。

部位:前腕内側が最も使用されます。

そのほかに上腕、前胸部、上背部があります。いずれも、炎症や発赤、創傷のないことを確認します。また、皮膚が柔らかく、血管や神経の走行が少なく、発毛が少ない場所を選びましょう。

 

縦6~7cm、横5cm程度の楕円を中心から通ったところは再度通らないようにしながら円を描くように消毒します。必ず乾燥させましょう。アルコールは乾燥することで消毒効果を発揮します。

6、 注射器を保持していないほうの親指で注射部位を下に引っ張るようにししっかりと伸展させます。

 

7、 注射器の目盛りと注射器の針先を上に向けて皮膚に沿うように平衡に皮内に刺入します。刃の断面が全部入ってから0.5~1cm挿入します。

8、 注射針が表皮と真皮の間に入ったらゆっくり薬液を注入します。

9、 注入後、アルコール綿を刺入部近くに準備し、注射針を抜きます。このとき、薬液や血液が少しついている場合は、アルコール綿に吸収させるように拭きます。ここで使用済みの針先の取り扱いに注意しましょう。

10、 注射部位をマッサージしたり、こすったりしないように患者様に説明をします。

11、 患者様に終了したことを告げます。そして患者様の衣服を整えます。

12、 使用した物品をトレイに戻し片付けます。針や注射器は医療廃棄物容器に捨てます。

13、 薬液の反応を調べる場合は反応時間を確認し、正確な時間で測定します。