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経鼻栄養を行うためにはまず経鼻的に胃までチューブを挿入する必要があります。

経鼻チューブの挿入する長さの目安として次の式があります。経鼻挿入チューブ挿入の長さの目安=鼻先端から耳介までの長さ+耳介から剣状突起までの長さ+25cm⇒チューブ先端が十二指腸あるいは空腸上部に留置する長さとなります。

また、体格によってチューブの挿入する長さが異なってきます。また、高齢者は反射が減弱してきているため、気道への誤挿入に注意しましょう。

咳き込みや、呼吸困難、チアノーゼの発現に注意します。普段から、SpO2モニターを装着しているような呼吸状態の悪い患者様の場合はSpO2値を確認しながらチューブの挿入を行います。SpO2値の低下があれば挿入の手を一時止めて呼吸状態が回復するのを待ってからチューブ挿入を続行します。

 

1目でわかるこの記事の内容!

<必要物品>

 

・経鼻栄養チューブ(6~8Fr)
・キシロカインゼリー
・聴診器
・手袋
・ カテーテルチップ
・ティッシュ
・ガーグルベースン
・固定用テープ

 

<手順>

 

① 患者様に経鼻栄養の方法目的を説明し、同意を得ます。意識のない患者様にも必ず声かけを行います。

② 衛生学的手洗いを実施します。

③ 必要物品を準備します。固定用テープをカットしておきます。

④ 患者様本人であることを確認します。名乗れる方は名乗ってもらいます。意識のない患者様はネームバンドで確認します。

⑤ ベッドをギャッジアップして患者様をセミファーラー位にします。頚部に枕を置いて頭部をやや挙上させます。頭部を挙上させることで咽頭と食道がほぼ一直線にありチューブが挿入しやすくなります。

⑥ 患者様の近くにガーグルベースンを置きます。チューブが咽頭を刺激し咽頭反射が起こり嘔吐につながる可能性があります。

⑦ 手袋を装着します。

⑧ チューブの先端にキシロカインゼリーをつけます。挿入をスムーズにするためです。チューブを開けたパックの内側にキシロカインゼリーを載せてからチューブにつけると良いでしょう。

⑨ 患者様ない肩の力を抜いてもらい、チューブの先端が鼻甲介にあたらないようにゆっくり咽頭部まで挿入します。チューブの先端が鼻甲介にあたると、不快感や疼痛を与え鼻粘膜損傷する恐れがあります。

 

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⑩ 患者様にのど基にチューブがきたらつばを飲むように声をかけます。つばを飲み込むことでチューブをスムーズに食道へ進めることが出来ます。

⑪ ペンライト等をあて、チューブが口腔内でループを作っていないか確認します。

⑫ チューブが胃内に挿入されていることを確認します。チューブの先端にカテーテルチップをつけ胃液を吸引できるか確認する方法、またはカテーテルチップに空気を少量いれ注射器を上腹部に当て胃内の空気音を確認する方法があります。必ず複数の方法で胃内の留置を確認しましょう。

 

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⑬ チューブや皮膚についてキシロカインゼリーをティッシュでふき取ります。

⑭ 鼻先端とチューブ、頬とチューブをテープで固定し挿入の長さが変わらないように注意します。固定用テープは適宜張り替えをします。鼻翼の褥創を防ぐために、固定位置をずらしたり、鼻翼を圧迫しない固定の仕方を工夫します。

⑮ チューブを輪ゴムか何かでまとめます。引っ掛かりを少なくすることでチューブの抜けを防止します。認知症等で抜いてしまいそうな患者様は、あらかじめ抜いてしまわないような工夫をしましょう。頻回の挿入は患者様に苦痛を与えます。

⑯ 手袋を捨てて手洗いを実施します。
注意点として、注入時には毎回胃内にチューブが留置されているか確認します。また、2週間に1回夏季は1週間に1回程度チューブの入れ替えを実施することが望ましいです。交換時には挿入前とは逆の鼻から挿入します。そうすることで潰瘍や皮膚の褥創を防ぐことが出来ます。